ガイドのプロフィール


 半世紀以上生きています。
  山岳スポーツ指導協会所属 日本山岳ガイド協会 山岳ガイド(国際は数年前に返上しました)
  福岡山好会会員 フランス山岳会も

   
モンブラン滑降

 山岳ガイドのポリシーと本人の紹介

 夏はこ35年以上にわたって、アルプス最高峰モンブランの麓、フランスのシャモニに滞在してハイキングや登山のお手伝いをしてきました。
 ここ15年くらいは、ヨーロッパ・アルプスのガイド活動も中止して、ハイキングから観光までお客さんのリクエストに合わせて一緒にツアーを作ることが多くなってきました。

 2010年代に入って、冬の八ヶ岳をガイドしないかというMikiyatsu登山教室の久野の勧めで、日本での山岳ガイドに復帰することに決めました。
 それも、冬は赤岳専門です。

 近年の登山ブームで、未組織登山者が危ないということは実感していました。
 そこで、登山で死なないために、Mikiyatsu登山教室のように冬山登山を基本から覚えていただいて、そのあとは個人で安全に登山を続けられるようにお手伝いをするという仕事にかかわったわけです。

 まず目標は、安全に注意してお客さんに楽しんでいただくことです。
 少々の悪天候でも動くことがあります。これは、自分自身の限界をあげていくことになります。技術があれば克服できる危険もあります。
 そして、冬山は寒いものです。強風で顔に当たる氷の粒は、痛いものです。指先の冷たさや、強風にあおられても自分自身がこれまで覚えた技術や経験があれば、それを克服することもできるでしょう。
 個人でこれらをおぼえていくには膨大な時間がかかります。
 我々ガイドは、自分たちがつちつかってきた経験などのエッセンスを短い時間で届けることができます。それをどのような状況で、どのように使うかも幾らかはお教えできるかもしれません。
 しかし、個人での山行にそれを応用できるかどうかは、あなたの問題です。
 講習中も、どうか、いっぱい質問してください。
 我々にもわからないことがあるでしょう。その時には一緒になって考えましょう。

 近年、気象条件が過去より激しくなっていると感じられます。
 天気予報に留意して、キャンセルの場合は山行の一日以上前にお知らせするようにいたします。
 天候でキャンセルした場合は、もちろんキャンセル料はいただきません。
 このあたりは、Mkiyatsu登山教室と同じです。

 春4月は東北の山スキーと北アルプス、5月になれば行者ニンニク採りもいいですね。秋は、美しい東北の紅葉を楽しみましょう。北アルプスでもガイドをいたします。
 夏は第二の故郷ともいうべきシャモニに帰って、長いトレッキングや観光を含んだオーダーメイドのツアーを行います。

自己紹介
 トップページの連絡先に記載のあるように、岩手に住む関西系のガイドです。
 関西弁が標準語となっているので、無理して東京弁にする必要はありません。
 先年、義父のことで「おじいさんのいうことは、半分もわからんわ」と妻に言うと、「あなたのいうことも、半分以上わかってないみたいよ」とのこと。恐れ入ります。
 中学生のころ登山を始めましたが、高校に山岳部がなく、しかたなく「地学部」という地味なクラブで顧問と一緒に、地質図を作るためにクロノメーターを持ちながら山を歩いていました。
 1978年に当時五木寛之の「青年は荒野をめざす」にほだされて、片道切符でヨーロッパに渡ったのが道を誤った始まりで、以降、ブラウン運動の花粉のように、あっちへふらふらこっちへふらふらとしています。
 渡欧以前には、関西の岩場でソロの人工登攀(フリーソロは後年の言葉)や全国的に山スキーで遊んでいました。
 言うことなどが、あまりにも今の時代とかけ離れていることがあります。シーラカンスと言わないでください。
 なにしろ登山歴が長いので間をはしょったほうがいいでしょう。
 
 1981年ころからフランスのシャモニに住み着き、1986年が最初のガイドでマッターホルンへ。
 1990年前後は、グリンデルヴァルト付近のスイス中央部で、シャモニのガイドとともに山岳スキーをガイド。近いうちにまた、ツアーを作ります。
 ヨーロッパでは、「ガイドは山を案内できて当たり前、日本と違った文化を知ってもらおう」と、美術館やコンサート、食の文化を探求しに行くこともあります。

 近年、年齢を重ねるとともに、日本の山にシフトしてきて、冬場のここ3シーズンはミキヤツ登山教室の赤岳要員として、初心者にアイゼン歩行などを教えたあとに赤岳をガイドしています。

 来年からは、スキーやスノーシューを使った東北の冬山も紹介しようと、考えています。

 久野がお酒のことについて書いているので、ぼくも一言。
 二日酔い経験なしと、非常に健全な飲酒生活です。毎晩、なめる程度の日本酒です。しかし、ほとんどのお酒を避けることはありません。
 ディナーではアペリティフから始まって、白・赤ワイン、最後はデジャスティフで締めくくることは少なくなりました。自身がシェフをつとめる秘密会では、料理からワインの選択まですべて食い、かつ飲ませます。
 ツアーのお客さんにもおいしいワインを飲んでもらおうと、これも仕事の一つと考えています。
 で、料理が好きです。おいしいものにありつくと、笑みがこぼれますね。幸せです。

 他の趣味は、読書。文芸書というものが苦手で、時代小説、スリラー、SF、最新の科学解説書まで、何でもです。
 音楽もめちゃくちゃで、洋楽のクラシックから日本の邦楽までカヴァーしています。